一戸建ては新築と中古どちらの需要が高い?メリットやデメリットをご紹介

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一戸建ては新築と中古どちらの需要が高い?メリットやデメリットをご紹介

住宅を購入する際、一戸建ての新築にするか中古にするかで悩む方は少なくないでしょう。
一戸建て住宅は新築と中古どちらにもメリットやデメリットがあるため、一概にどちらが良いとは言い切れない面があります。
今回は、一戸建て住宅は新築と中古どちらに需要があるのか、それぞれのメリットやデメリットについてご紹介します。

一戸建て住宅の新築と中古はどちらが需要がある?

一戸建て住宅の新築と中古はどちらが需要がある?

一般的に、一戸建て住宅は新築一戸建てのほうが需要が高いとされています。
一方で中古一戸建ては費用面などで大きなメリットがあり、近年では需要が高いです。

日本では新築神話が根強い

アメリカやイギリスなど、海外ではすでに人が住んだ中古一戸建ての人気が高いです。
一方で日本では住宅を新築で購入したがる方がほとんどであり、根強い新築神話が浸透しています。
国内ではライフステージに合わせて住宅を住み替える文化が定着しておらず、物件の供給が間に合っていません。
同じ家に生涯住み続けることを前提としたマーケティングがおこなわれており、新築一戸建て向けの宅地造成も続いています。
さらに、住宅ローンを組んで減税を受けるためには新築一戸建てのほうが有利などの背景から、新築一戸建ての需要が高い状態が続いているのです。
しかし、インバウンド需要などの影響で地価や建設費が高騰していることから新築一戸建てを購入するのが難しくなっており、中古一戸建てを検討する方も増えています。

リフォームやリノベーションをするなら中古一戸建てが人気

住宅を購入してからのリフォームやリノベーションを考えている方には、中古一戸建てが人気です。
中古一戸建ては新築一戸建てよりも安価で購入でき、浮いたお金をリフォームやリノベーションの費用に回せます。
同じ物件でも新築の状態と比べて中古になると2割は価格が下がると言われており、築年数によってはさらに価格が下がるでしょう。
よほど古い物件を選ばなければ、建物を解体せずとも間取りを変更して住みやすい環境を実現でき、設備を入れ替えて新築同様の使い方ができます。
また、状態によっては大規模な設備の入れ替えや間取りの変更をおこなわずともそのまま暮らせる可能性が高く、よりコストを抑えて新生活を始められるでしょう。
リフォーム費用は新築一戸建ての購入費用よりも安くつくことが多いため、中古一戸建てを購入してリフォームする方が増えています。

一戸建て住宅の新築・中古それぞれのメリット

一戸建て住宅の新築・中古それぞれのメリット

一戸建て住宅を購入する際は、新築と中古のどちらを選んでもメリットがあります。
新築一戸建てを選べば新しい設備を利用でき、中古一戸建てであれば購入の費用を抑えられるなどです。
それぞれの住宅にどのようなメリットがあるか、詳しく見ていきましょう。

新築一戸建てのメリット

新築一戸建てを購入するメリットは、すべての設備を新品で使用できる点です。
購入時点で新品の設備であれば、機能面でも新しいものが搭載されている可能性があるでしょう。
一から一戸建て住宅を設計するのであれば自分で設備を選ぶこともできるため、自分や家族にとって必要な機能を備えた設備を導入できます。
不要な機能を削ってコストを抑えることもでき、ある程度自力で価格を調整できる可能性があるでしょう。
まだ建物の傷みがほとんどないため、購入してしばらくは修繕工事が必要ありません。
再開発エリアなどを選べば、使い勝手が良い立地の物件も選択できます。
さらに、住宅ローン減税など控除を利用する際は新築一戸建てのほうが有利になる場合が多いです。
建物に所有権を設定するための登記にかかる登録免許税は新築一戸建てのほうが安くなっており、税金面での優遇を望むのであれば新築一戸建てが良いでしょう。

中古一戸建てのメリット

中古一戸建てを購入するメリットは、購入にかかる費用を新築一戸建てよりも抑えられることです。
築20年以上の木造住宅であれば建物の価値はほとんどなくなるため、土地の価格のみに近い金額で物件を購入できます。
また、リフォームやリノベーションをおこなうとしても新築一戸建てを購入するときほどの費用はかからないことが多いです。
中古一戸建てはすでに建物が存在しているため、内見によって外観や内装を確認してから購入できます。
売主が個人であれば、住んでいて感じた良い点や気になった点などを聞きながら購入を検討できるでしょう。
すでに住宅が建っているエリアであればどこでも物件が売り出される可能性があり、立地の選択肢も広がります。
新築一戸建てほど価格の下がり幅が大きくないため、資産価値を維持しやすく将来的に売却する際も損をしにくくなるのもメリットです。
一戸建て住宅であればマンションよりも広く、間取りの選択肢も多い物件を比較的安価で購入できることになるため人気があります。

一戸建て住宅の新築・中古それぞれのデメリット

一戸建て住宅の新築・中古それぞれのデメリット

新築や中古の一戸建てにはメリットも多い一方で、どちらにもデメリットが存在します。
新築一戸建ては購入費用が高く、内見ができないケースが多いため購入にリスクが伴うでしょう。
中古一戸建ては設備が古く、築年数によっては購入してすぐ入居できない可能性もあります。
それぞれの住宅が持つデメリットについて、詳しく知っておく必要があるでしょう。

新築一戸建てのデメリット

新築一戸建てのデメリットは、購入にかかる費用が中古一戸建てより高くなる点です。
売主が事業者である分事業のコストや販売のための宣伝費用などが上乗せされており、中古一戸建てより2割ほど価格が高くなります。
また、価格が高いにも関わらず購入前に内見できない可能性があり、建設予定地や設計図だけで判断しなければならないケースも多いです。
建物が建つ頃には契約が締結されて費用なども支払っている状態になるため、完成した物件を見てから引き返すことはできません。
中古の住宅がない立地は限られているため、必ずしも希望の立地で住宅を購入できるとは言えないのもデメリットです。
土地には消費税がかかりませんが、建物部分には消費税がかかるためより出費が大きくなります。

中古一戸建てのデメリット

中古一戸建てのデメリットは、すでに一度は誰かが住んだ住宅であり設備が古い点です。
古い設備は新しい機能が搭載されていないことが多く、導入してからの年数によっては故障している可能性もあります。
そのため、設備を修繕したり入れ替えたりしないと生活できないケースもあるため注意が必要です。
建物全体が傷んでいる物件だと、設備だけでなく住宅全体をリフォームしないと入居できない可能性もあります。
入居してすぐは修繕する必要がなくても、新築物件よりも早めに修繕のタイミングがやってくるでしょう。
また、中古物件は多くの場合個人の売主から購入するため、不動産会社に仲介手数料を支払って取引を仲介してもらうケースが多いです。
自力で契約を結ぶこともできますが、手間がかかるうえトラブルになる可能性が高くおすすめできません。
物件が建てられた年代によっては新耐震基準を満たしていないこともあり、強度に不安が残ります。
住宅ローンを借りる際の金融機関からの審査が新築を購入するよりも厳しくなり、借りられる金額が少なくなる可能性が高いです。
さらに、住宅ローン控除なども受けられないケースがあり税金も余分に支払う必要があります。
自己資金を多めに用意しなければならない可能性があり、税控除も新築一戸建てほど利用できない可能性がある点に注意しましょう。

まとめ

一戸建て住宅は新築一戸建ての需要が根強いものの、中古一戸建ての人気も高まりつつあります。
新築一戸建ては設備が新しく修繕費が必要になるまでの期間が長いですが、購入費用が高く内見できない物件も多いです。
中古一戸建ては費用が安くリフォームなどで間取りを変えられますが、設備が古く控除も利用しにくい点に注意しましょう。


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